進路・就職

夢を叶えた先輩たち

朝田和枝さん

福井大学大学院修了 看護師

朝田和枝さん

2017年大学院修了/第17期生

質問1日頃の仕事でやりがいを感じていること、大変なことは何ですか?

現在私は、総合病院の集中治療室と救急外来とが一元化した部署で勤務しています。救急看護認定看護師の資格を持っていることもあり、日々集中治療室や救急外来で他のスタッフと共に看護実践し、勤務以外ではBLS、ACLS、院内トリアージ研修などの指導やスタッフからの相談対応を行っています。日々の仕事でやりがいを感じる場面は、私自身が迅速に実践したことが患者の救命に繋がる場面、スタッフに指導したことが臨床現場で活かされていると感じる場面に出会った時で、これまで自身が積み重ねてきた経験が役に立っていると喜びを感じています。しかし、時代の流れとともに医療は日々進化し、自身の強みとする救急看護以外の専門分野の多くの方々が活躍されている中、得意分野以外の臨床現場で様々な変化に対応していくことへの大変さを感じながら仕事している日々です。

質問2大学院の進学を決めたのはどうしてですか?

救急看護認定看護師の仲間が次々と進学していく姿から影響をうけ、私自身も更なるステップアップをしたいと考えていた矢先に、友人や大学の先生から誘って頂いたことが大学院進学のきっかけとなりました。しかし、大学に進学した経験がない私が、社会人生活を数十年過ごしてきた今、「大学院に進学できるのだろうか」、「大学院生としてやっていけるのだろうか」、「自身が得意とするのは救急看護であり、災害看護まで手を広げていけるのだろうか」などと、進学を決断するにあたってさまざまな不安があったのも事実です。そこで、大学の先生からの「大学院に進むことは、これまで携わってきた救急看護について深化させることができるのではないか」と頂いた言葉や救急看護を得意としている仲間、職場上司が背中を押してくれたことから、「折角与えられたチャンス、挑戦してみよう」と気持ちが切り替わり、進学することを決めました。

質問3福井大学に決めたのはどうしてですか?

地元では有名な大学であり、救急医療、災害医療でも著名な先生方が居り、自身にとっても昔からあこがれの大学であったからです。また、福井大学は原子力発電所が多数立地する地元福井に根差した被ばく医療についても取り組まれ、深刻な原子力災害について学習できる環境下であることが魅力的で進学したいと感じました。

質問4大学院に入ってみてどうでしたか?

仕事風景

一言でいうと、大変でした。まず「教えてもらう」という受け身の自分がいたため、自身で授業を調整していくということに驚き、自身で学びを構築していくことに最初なかなか慣れることができませんでした。また、「自身の考えを述べることが出来ず、ディスカッションが出来ない」、「文章が書けない」、「期日までに提出できない」などなど、多くの自身の弱さを知ることとなり、その弱さを自覚し一つ一つ克服していくことが大変でした。
ただ、克服していく過程で、同じ道を進む仲間の励ましや弱い自分でも見捨てない先生方の根気強いご指導が自身の支えとなり、卒業までたどり着いたのだと本当に感謝しています。更に、岩手、宮城、福島といった東日本大震災(2011)で被害を受けている被災地や「平成28年熊本地震」における被災地などで、実習や研究やボランティアでのイベント活動を通して被災者や支援者に直接関わる機会を多く与えて頂いたことは、災害が人々にもたらす様々な苦悩の実際を知り、私自身が「災害看護についてもっと学びたい」という動機付けともなり、大変貴重だったと感じています。

質問5大学院で学んだことは現在のお仕事にどのように生かされていますか?

日々多忙な看護業務を実践する中、「看護を大切にしたい」という思いに駆られるようになりました。私が学んだ災害看護は、災害というと災害が発生した時大きくクローズアップされますが、人々の生活が安定する中長期的な看護が必要とされ、平時に行っている患者さんの生活に目を向けた看護こそが災害看護に繋がっていきます。このことから、多忙な集中治療室や救急外来で勤務する中でも、患者さんに関わる時間を少しでも多くとって「この患者さんが自宅に帰れるようになるためにはどうするとよいのだろう」など、見えない患者さんの背景を深く理解し、先々を予測した看護を提供したいという意識が持て、看護実践するようになりました。

質問6大学院を目指している方へメッセージをお願いします。

私のような大学進学経験がなく、社会人経験が長い人でも、大学院に入学でき、そして卒業することが出来ました。だから、まず自分の中で「大学院を目指したい」という強い気持ちがあれば大丈夫です。大学院での学びは、決して楽なものではありませんが、いくだけの価値はあり、日々行っている看護について改めて考える機会を作ってくれ、更に自己研鑽していかなければという思いになります。共に夢を叶えていきましょう!!

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