福井市役所(2019年度卒業生)MESSAGE
祖母が保健師だったので、保健師という仕事は身近に感じていました。こどもの健診では親身に話を聞くようにしているんだよ、と教えてくれたり、街中で親子連れに会うと話しかけている姿を見て育ったので、「保健師」という多くの人々が幸せに生きるために必要な仕事に私も就きたいとずっと思っていました。大学の勉強の中には、保健師の仕事を学ぶための実習もあります。実習で保健師の仕事を間近に見ることができたので、地域住民など複数の対象者と関わり、地域資源なども駆使しながら、住民全体の健康を維持するという役割を学ぶことができました。
保健師は、度々住民から相談を受ける機会がありますが、その際、「相手が伝えたいことは何か」を意識して関わることの重要性も学びました。相手が抱えている問題について一緒に考える姿勢を大切にし、価値観を尊重しながら相手の思いを聞き取り、その人の出来る範囲を知ることが大切だと知りました。今でも市民と関わる際に意識していること、大切にしていることがらです。
大学2年生の秋に、イギリス留学の短期プログラムに参加し、実際にイギリス独自の医療制度(NHS)やイギリス発祥のホスピスなどを見学しました。看護学科でありながら、海外への短期留学ができたことは貴重な経験であり、視野が広がりました。特に、ホスピスでは、患者がカフェや音楽を楽しむ場所のほか、絵画や陶芸等自由に体験ができる環境が整備されており、日本との違いに驚くことが多々ありました。この経験は、大学時代に出来て良かったと感じることの一つです。新しい物事に取り組む時には怖く感じたり、躊躇してしまうものです。しかしこの経験があるからこそ、チャレンジしてみよう!やってみよう!と思えるようになりました。社会人となった今でも、自分を奮い起こし、支えてくれている経験です。