2023.09.19ニュース
VR×減災×災害看護 in越廼中学校
福井市立越廼中学校にて、2・3年生を対象に災害看護学と教育学の研究チームが仮想現実(VR:Virtual Reality)とバーチャル転校生を用いた防災教室を開催しました。
越廼中学校から約200mの所にある大味漁港は、津波災害警戒区域に指定されています。今回、沿岸部に立地している越廼中学校にて地震発生後、大津波警報が発令された想定で映像を作成しました。生徒に視聴してもらったVRの映像は、事前に越廼中学校で撮影をして作成したものであり、学校から高台までの避難をリアルに体験することができます。
どのように避難を行うのか、けがをした高齢者がいたときにどのように対応するのか、また避難後にトイレに行きたくなったらどうするのかなど、避難中や避難後に起こりうる問題を映像に組み込み、グループワークを交えて意見を出し合いました。
グループワークには、教育学部の小林渓太助教が開発したバーチャル転校生(猫のアバター)に参加してもらいました。転校生からは、あえて皆と反対の意見を出してもらい、様々な視点での意見交換につなげてもらいました。参加した中学生からは、「見たことある光景だったから、本当に災害にあったような体験ができた。」「家族とも話し合ってみたい。」などの感想がありました。これからも災害看護学と教育学の研究チームは、福井県の減災力向上につながるよう活動を続けていきます。
【取材映像】
NHK福井:中学校でVRを活用した防災教室 2023年9月19日
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/20230919/3050015783.html
FBC:VRゴーグル使って体感 大津波想定で防災教室 福井市・越廼中学校 2023年9月19日
福井テレビ:全校生徒は6人 小規模中学校で仮想現実・VR活用の防災教室 2023年9月19日
【新聞】
福井新聞 津波避難、リアルに体験 越廼中生VR使い 福井大学協力で訓練 2023年9月20日朝刊